久々の論文誌(査読付)への投稿

恥ずかしい話です。久々に、査読付き論文誌への投稿をしました。今日、さっき、投稿が終わったところです!これが本来の仕事の姿です。今、ちょっと調べてみると、最後に投稿したのは2007年?これはやばい感じです。あ、研究者の業績は通知表のようなサイト、Research Mapというのがありますので、ここで確認できます。

ただ、査読付論文誌への投稿が2007年が最後(ほんまかいな?)というだけで、査読付論文自体はもちろん書いてきました。私の場合は、研究のメインのフィールドが、Space Syntaxという研究手法・空間理論なので、その分野ではたぶん一番大切なのは、2年に一回開催されるInternational Space Syntax Symposiumなのです。ここでも、アブストラクトとFull Paperの査読はあって、なかなか多く落ちる厳しい状況のようです。実はこれも去年にアブストラクトを提出して、ちょっと前に、条件付きですが採択されました。なので、次の六月にはマレーシアで発表してきます。

サボっているわけではないんですよ!ただ、査読付き論文が出せてなかっただけで。たとえば、今日も朝日新聞に書いた記事がでています。これは、戦後間もない頃に、和歌山に駐留していた米兵のお孫さんから「うちのおじいちゃん、和歌山で仲良しの家族がいたみたいなんやけど、探してくれへん?」という依頼で探している途中経過の記事なのです。

この記事に載せた写真のオリジナルはこんな感じ。

2007年から査読付論文誌に投稿していませんでしたが、調査した記録を映画にして劇場公開もしました!この調査については取材してくれたテレビ番組のYoutubeがなんと、そろそろ600万回再生です!

そして、映画だけでなく、その調査、劇場公開、それ以外の調査も含めた内容を本にまとめて出版しました。まだまだ在庫ありますので、是非に買ってください!

なので、仕事はしてるんです。でも、査読付論文誌への投稿はなかったのです。。。
いや!言い訳をしているわけではないのです!いや、、、言い訳なのかも。

最近、X上で、なぜに研究者は常勤の職を得ると、論文を書かないのか、という議論が沸き起こっていました。こういうのは少し耳が痛い話です。いろいろと言い訳はできるんですよ。まず、研究者になる、同時に教育者にもなっています。自分の論文を書くことも大切ですが、特に博士後期課程の学生を持つと、論文を書く人を手伝う、というポジションになります。あとは他の業務が忙しくなること。

ただ、一番大きいことは、、、。私のような建築系の人間だと同じように思っている方もいるんじゃないでしょうか。建築系は他の分野と比較すると、あまり論文を書かない分野だと言われているんです。

それは「論文の力を信じれなくなるから」ではないでしょうか。私自身、世の中がもっと美しくなれば、と思い、建築を学び、いろいろなことがあって、学術の分野に飛び込みました。もちろん、博士課程では論文を書かないと学位を取れないので、書きましたし、その後も研究費をとればその領収書代わりに論文を書いてきました。でも、その論文を誰が読むのだろうか、という疑問が湧いてきます。都市計画の問題を書く。しかし、行政の都市計画の実務に関わる人たちは読むことはないでしょう。建築、都市計画では実際の建設が先にいくのです。

どうやったら、世の中を美しくできるのだろうか。それに少しでも貢献するにはどうしたらいいのだろうか。

だからこそ、世の中に影響できるように、言葉が届くように、短編映画を撮るようになりました。観光の問題を伝えるために、観光映像祭を立ち上げました。

福井時代の最後の思い出の短編映画「死神」

でも、でもですよ、本を出版して気づいたことがあります。やはり活字は残っていくということ。昨年、2025年8月に研究室のハードディスクが合計22TB分飛びました。一部は復活できているんですが、結構無くなりました。同じようにネット上にある情報は消えるんです。むしろ、消えるからこそ安心して、載せているのでしょう。

しかし、完売はしてないとはいえ、拙作「横須賀1953」を社会から消すことは困難です。50年後に日本のどこかの廃屋に積まれた「横須賀1953」を誰かが手に取ることもあるかもしれません。

そして、論文も意外としぶとく閲覧できるのです。オンラインになってはいますが、今はオープンになる時代。昔の論文を読むことができます。

私自身のSpace Syntaxは2001年からBill Hilllierから直接習ったSpace Syntaxですが、その時に、Billから聞いた授業は涙が出るほど素晴らしいものだった。それを古い手法でも、やれるだけやる必要を感じました。論文を書きながら。そして、せっかくならば、Space Syntaxの使い方を紹介していかなきゃ、と思いました。

この数週間は、寝てる時も、頭の中で数式が動いたりと久々の研究モードを楽しめました(と終わってからはそう言おう)。

通るかどうかはわかりませんが、とりあえず投稿。そして、今年は国際誌に、都市計画ではなく、移民誌の論文を出す予定です。

嫁に言われました。「餅は餅屋なんやから、映画とかそんなんに手を出さずに論文書きなよ」と。

でも、ドキュメンタリーは撮りたい。嫁に隠れて活動します。
ずっと、午前様だったので、今日は早よ帰って、子供達と美味しいもん食べます。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

Share
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする