「真鶴の美の基準と、横須賀の知られざる歴史」

2024年12月9日に、東京は田町になる建築会館にて、Yokosuka1953の上映もある研究会が開催されます。

第 94 回空間研究小委員会研究会
「ドキュメンタリー映像で都市空間を読み解く」

都市空間を表現する手法の一つとしてドキュメンタリー映画が注目されています。
そこで空間研究小委員会では戦後混乱期横須賀の諸相を描いた「Yokosuka1953」や地域の魅力を伝えるドキュメンタリー映像を題材に、都市を読み解く方法について議論する研究会を開催します。

この研究会の重要なところは、ドキュメンタリー映像によって、建築や都市空間に対する新しい視点をみなさんで考えることです。Yokosuka1953だけでなく、神奈川県真鶴町から映像作家の方にも来ていただきます。真鶴町は「美の基準」によって街並みが守られていることで知られています。しかし、その“守られているもの”とはいったい、なんなのでしょうか?

1. 映画上映 「Yokosuka1953」
2.話題提供
「Yokosuka1953に見えるライフストーリーと都市空間」木川剛志(Yokosuka1953監督)
「真鶴「美の基準」が守った、まちの暮らしを撮る」松平直之(神奈川県真鶴町在住映像作家)
3.全体討論

美の基準

美の基準という言葉をご存知でしょうか?これは神奈川県真鶴町で1993年に制定されたまちづくり条例です。今も真鶴には昔ながらの風景が残っているのですが、これにはこの条例に基づいた、町民たちの努力があったとのこと。真鶴町の公式映像があります。

これはいわゆる景観保存なのでしょうか?それともそれとは違う何かなのでしょうか。1993年に制定された条例が、その後30年以上も続くことによって、この町が得たものとはなんなのでしょうか?

つまりはこの条例の効果の本当のところはどこにあるのでしょうか?実際に建築のハードでつくられたものが、住民にどのような実際の効果を与えたのだろうか。そのあたりは、研究者であれば綿密なフィールドワークによって検証するものではあります。住民とのコミュニケーションによってしか見ます。しかし、それは研究者が得た経験によってようやく見ることができる何かなのです。それを言葉だけで伝えることは大変なことです。では、映像では?映像では何を伝えることができるのでしょうか。

今回の研究会では、このような実際の何か、をドキュメンタリー映像で伝えることの可能性を考えます。真鶴町に住み、その町の魅力に生きる映像作家、松平直之さんが町を舞台に撮った映像について語っていただきます。また、横須賀に染みついた歴史や人の人生を含めた都市についてもYokosuka1953を素材に語ります。解像度が高い町の空間を読み解く方法を考えます。

本日、申し込みが締め切りです。よろしくお願いします。


主催:建築計画委員会 計画基礎運営委員会 空間研究小委員会
日時:12月9日(月)13:30~17:00 会場:建築会館ホール ※申込締切:12月2日(月)
参加費:会員1,200円、会員外1,650円、学生(会員)1,000円、学生(会員外)1,100円
詳細:https://www.aij.or.jp/jpn/symposium/2024/j330_20241209.pdf
申込み:https://www.aij.or.jp/event/detail.html?productId=702172

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